本システムにより、明和6年(1769)の米沢城下と、原方(城下外縁部・郊外)の絵図の高精細画像を自由に閲覧することができます。また、江戸時代の絵図と現代の地図を並べたり、重ねて表示することができます。
上杉鷹山が生きた、江戸時代中期の米沢城下の絵図を、細部までご堪能ください。
絵図のみ
地図と並べる
地図と重ねる
観光白地図と重ねる
概要 凡例 お問い合わせ
メニューと機能の説明
明和6年の米沢城下絵図について
本絵図は第8代米沢藩主上杉重定の命により作成されました。作成意図は未詳ですが、明和4年(1767)に藩主となった上杉鷹山の米沢への初入部との関連が指摘されています。
中心部を描いた城下絵図の他に、城下外縁部・郊外を描いた2点の「諸奉公人屋鋪絵図」が付属しています。城下外縁部・郊外は、原方衆と呼ばれる下級藩士の居住地でした。
米沢藩上杉氏は、慶長6年(1601)に会津120万石から米沢30万石、さらに寛文4(1664)年には15 万石に減封されました。にもかかわらず、家臣の大幅削減は行われず、明和6年時点でも3500家以上の藩士が米沢城下と原方に居住していました。
本絵図は、3000人以上の藩士が城下に集住し、城下外縁部・郊外に原方集落が広がるという、米沢城下の特色をよく表現したものといえるでしょう。
凡例
- 絵図と地形図について
- 本システムにより、明和6年(1769)の米沢城下絵図を自由に閲覧できます。
-
表示される絵図は以下の通りです。
明和6年(1769)「御城下絵図」(市立米沢図書館所蔵)」
縦199.0×横272.5㎝
「諸奉公人屋鋪絵図 南原五町・六十在家・長手新田」(米沢市上杉博物館所蔵 上杉文書1882)
縦116.0×横186.0㎝(城下南方の原方)
「諸奉公人屋鋪絵図 花沢八町・山上三町・橋本町共」(米沢市上杉博物館所蔵 上杉文書1883)
縦188.0×横59.0㎝ (城下東方の原方) - 表示される地形図は国土地理院・地理院タイル( https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html )を使用しています。
- 表示される観光白地図は、発行・製作:米沢市観光課、印刷:株式会社青葉堂印刷 によるものです。
- 色分け分布表示は、米沢御城下絵図のみを対象としています。家格の判断は『御家中諸士略系譜』を基本とし、「安永二年分限帳」、「寛政五年分限帳」(いずれも米沢市上杉博物館蔵・上杉文書)で補いました。
- システム利用時の留意事項
- 本絵図は実測図ではないため、現代の地図と対比して表示するとずれが生じます(最大100m程度)。現代の地形図との対比は目安としてご覧ください。
- 並べ表示、重ね表示に際し、現代の地図にあわせて、絵図の角度を調整して表示しています。
- 観光白地図と絵図を対比させて表示した場合、地形図に比べてずれが大きくなります。対比をより正確に行いたい場合は「地図と重ねる」を、現代の場所の目印を多く表示したい場合は「観光白地図と重ねる」をご利用ください。
- 絵図の画像を掲載(各種電子媒体およびホームページなどを含む)・放映などで使用する場合には、所蔵先の許可が必要です。 詳しくは当該資料の所蔵館のホームページ 米沢市上杉博物館、 市立米沢図書館をご覧のうえ、手続きを行い許可を得てください。
- 人名検索と地名リストについて
- 人名や寺社名について、絵図記載の漢字表記と、読み仮名(ひらがな)でテキスト検索ができます(部分一致検索)。
- 絵図中の注記のうち、本丸と二の丸内の役所、堀と土居の長さ、町人町の屋敷軒数など、テキスト化していない部分があります。
- 絵図中の文字が判読できない場合、□(白抜き四角)で表示しています。
- 絵図中の「右同」、「同」の記載は、( )内に適宜内容を補いテキスト化しました。
- テキスト化に際し、基本的に旧字は新字に改めました。検索結果の向上を図るため、表記のゆれを修正し統一した箇所があります。
- 町名リストは五十音順を基本にリスト表示されます。南原と舘山など、地名の一部を補った箇所があります。
- その他
- 本システムは、平成29、30年度の米沢市上杉博物館情報ライブラリー公開コンテンツ製作事業として実施し、その成果をウェブで公開するものです。
- 本システムは、平成24~26年度科学研究費助成事業「GISを用いた近世城下絵図の解析と時空間データベースの構築」(研究代表者:平井松午徳島大学教授)の成果に基づいています。
-
システム構築に際し、以下の方々にご尽力いただきました。記して御礼を申し上げます(肩書は2017年度末時点)。
渡辺理絵氏(山形大学農学部准教授)、竹田耕太氏(山形大学地域教育文化学部村山良之研究室所属) - 主要参考文献 『絵図によむ米沢 城下町の光景』(米沢市上杉博物館、2004年)
小野寺淳・小橋雄毅・渡辺理絵・角屋由美子「明和6(1769)年の米沢城下と原方集落における禄高別拝領屋敷地の分布」(『第22回公開シンポジウム「人文科学とデータベース」発表論文集』、2016年)。
平井松午編『近世城下絵図の景観分析・GIS分析』(古今書院、2019年) - 更新履歴
2020年4月1日 観光白地図、寺社と明屋敷の分布表示などの機能を追加
2019年4月1日 重ね表示、分布表示、人名検索などの機能を追加
2019年1月22日 インターネット公開開始
2018年4月5日 上杉博物館情報ライブラリーにて一般公開開始
お問い合わせ
- 画像の利用について
絵図の画像を掲載(各種電子媒体およびホームページなどを含む)・放映などで使用する場合には、所蔵先の許可が必要です。
詳しくは当該資料の所蔵館のホームページ
「御城下絵図」に関しては、 市立米沢図書館
「諸奉公人屋鋪絵図」に関しては、 米沢市上杉博物館
をご覧のうえ、手続きを行い許可を得てください。 - 本システムについてのお問合せ先
米沢市上杉博物館
〒992-0052 山形県米沢市丸の内一丁目2番1号
TEL 0238-26-8001 FAX 0238-26-2660
[E-mail] welcome@denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp
メールにてお問い合わせの際には、下記の書式をコピーしてご利用ください。
名前:
住所:
電話:
メールアドレス:
お問い合わせ内容: