上杉の歴史と舞台芸術を合せ持つ
博物館・文化施設
伝国の杜 Denkoku-no-Mori

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Yonezawa City Uesugi Museum

展望室

常設展示室の奥には、野外施設を見渡せる展望室があります。

「置賜の庭」は11月21日より冬季休園します。来春に再開いたします。

 

米沢市上杉博物館付属庭園「置賜の庭」は、私たちの祖先から受け継がれてきた自然の恵みやそれを活かした工夫に思いをはせる場所です。是非お立ち寄りください。
日常の手入れや植物の補充などは当館学芸員と伝国の杜サポーターが行っています。



      
     

 



米沢市上杉博物館付属庭園 置賜の庭  -置賜の民俗事象-  

 

野外施設として、置賜の民俗事象を紹介する「置賜の庭」があります(当館敷地の南西)。
古くから、置賜の人びとは自然を畏れ敬い、自然の恵みに感謝し、さまざまな知恵を働かせて暮らしてきました。そこに置賜特有の信仰や習俗が生まれたのです。行屋や草木塔、「かてもの」などは、置賜に生きた先人たちの自然に対する思いや知恵を物語り、後世に伝えてくれます。

置賜の庭入口

かてもの園・薬草園

「かてもの」は飢饉の時に飢えをしのぐ食物です。かてもの園では、上杉鷹山が編さんを命じた『かてもの』に取り上げられている植物をはじめ、四季折々に置賜の人々が食してきた植物を紹介しています。
また、上杉鷹山は医学振興にも力を注ぎ、医学館好生堂を新設しました。さらに、本草学者佐藤平三郎を米沢に招き、藩内の医師とともに薬草の栽培や製薬技術の指導・研究を行わせました。薬草園では、このような伝統的な薬草をご覧いただけます。


行屋(ぎょうや)

置賜地方では、飯豊(いいで)山や出羽三山(月山・湯殿山・羽黒山)をあがめる山岳信仰が盛んで、男子が13~15歳になると、成人の儀礼としてこれらの山に登拝する習わしがありました。
行屋は登拝前にこもり、水垢離(みずごり)をとって身を清めるための建物です。この行屋は江戸時代の終りごろ、米沢市六郷町桐原で使用されたものです。
米沢市六郷にある公益財団法人農村文化研究所の所有で、国の重要有形民俗文化財に指定されています。

草木塔

草木塔は、江戸時代中期以降の置賜地域の特徴的な石造物で、草木にも魂が宿ると考え、木を伐採した時はその霊を鎮め、再生することを願って建てられました。
この他、庚申・出羽三山・飯豊山など、庶民信仰を示す石造物を紹介しています。