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伝国の杜 Denkoku-no-Mori

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Yonezawa City Uesugi Museum

生誕100年 植物学者 清水大典 冬虫夏草図の世界

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米沢市上杉博物館アートコレクション「生誕100年 植物学者 清水大典 冬虫夏草図の世界」


名称

米沢市上杉博物館アートコレクション
「生誕100年 植物学者 清水大典 冬虫夏草図の世界」

会期 平成27年 2月14日(土)~ 3月22日(日)

休館日

毎週月曜日

料金  こちら をご覧ください。
主催 米沢市上杉博物館

 

稀代の植物研究家による超細密標本画の世界

 清水大典は埼玉県秩父市に生まれ、旧制秩父農林学校を卒業後、ほとんど独学で動植物、菌類、昆虫、岩石などの広範囲な博物学を習得します。東京帝国大学理学部附属小石川植物園などに勤めた後、1940年に満州(中国東北部)の大陸科学院(当時)植物研究室に移りました。終戦後帰国し、小石川植物園に復帰。その後、夫人の郷里である米沢へ移住します。

 米沢ではその専門を活かし、米沢市立上杉博物館事務吏員、県営熱帯植物園(後の米沢市営白布植物園)園長となり、定年まで勤めました。1981年には日本冬虫夏草の会を設立して会長となり、冬虫夏草の第一人者として研究と後進の指導に努め、山形県内の植物学の発展に大きな役割を果たしました。
また、1994年に著した「原色 冬虫夏草図鑑」は冬虫夏草の研究においてバイブル的書物となっています。


 

清水大典
(1915-1998)

 

 博物学では正確な図を描くことが基本であり、清水も微小な冬虫夏草をルーペで観察しつつ、細筆で顔彩や水彩絵具を使い分け、標本細密画を多数描きました。それは植物学における役目のみならず、植物画として芸術の域にも達しています。
本展は、2011年に収集した植物学者 清水大典の資料を中心に展示し、その足跡を紹介します。




「冬虫夏草」とは
セミやハチなどの昆虫やクモ類に寄生した、キノコの総称です。

 

これは非常に稀な自然現象であり、世界中でも約300種余りしか発見されていません。昆虫と菌類の結合体で、土の中にいる幼虫に菌が侵入し、冬の間に昆虫の豊富な栄養分を吸収しながら成長します。形は昆虫の姿が残っていますが、中身は菌に変わっています。これが「冬虫」です。春になり、初夏にかけて、昆虫の中の菌が発芽し、頭が地面に出て、やがて細長い棒状になります。これが「夏草」です。この奇妙な生態のために「冬虫夏草」と呼ばれています。

 

 





■ギャラリートーク

日時 2月14日(土)14:00~15:00
  「植物学者 清水大典のしごと」
講師 石栗正人氏(米沢生物愛好会会長、米沢市文化財審議会委員)
 ※お聞きになるには企画展入場券が必要です。


■主な展示資料

モモイロクモタケ
(清水大典原図 紙・ペン・彩色)
ミヤマタンポタケ
(清水大典原図 紙・ペン・彩色)

ハチタケ
(清水大典原図 紙・ペン・彩色)
クチキムシコガネツブタケ
(清水大典原図 紙・ペン)

清水大典の採集道具類




料 金

種 別

本展覧会のみ

本展覧会と常設展
セット券
一般
200円
(160円)
410円
(320円)
高校・大学生
100円
(80円)
200円
(160円)
小・中学生
50円
(40円)
100円
(80円)
※( )内は20名以上の団体料金です。