Yonezawa City Uesugi Museum
特別展「米沢藩 医家の系譜 ~堀内家文書を中心に~」
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名称 |
特別展「米沢藩 医家の系譜~堀内家文書を中心に~」 |
会期 |
2015(平成27)年 9月19日(土)~11月23日(月・祝) |
休館日 |
9月24日(木)、10月28日(水) |
料金 |
こちら をご覧ください。 |
主催 |
米沢市上杉博物館 |
共催 |
米沢藩では初代藩主上杉景勝、重臣直江兼続以来医学に関心が高く、関連の書籍を収集保管していました。とりわけ、9代藩主上杉鷹山によって寛政5年(1793)に医学校・好生堂が建てられ、医学を積極的に学び、医師養成などに寄与しました。好生堂は文化3年(1806)には藩校興譲館構内に移されました。興譲館の設立とともに優秀な学生の江戸勤学の制度が整い、この制度はやがて医学生にも広げられ、堀内忠明(医家四代)が杉田玄白・大槻玄沢に師事すると医学生の江戸勤学が盛んとなり、藩医の子弟に限らず、自費でも江戸・大坂・京都・長崎といった医学先進地への留学が活発となっていきました。
堀内忠明の子素堂(忠寛、忠龍)は、ドイツ人医師フーフェラントの小児科書をサクセがオランダ語に翻訳したものを漢訳し、『幼幼精義』として刊行しました。これは当時の日本における小児科医療に大きく貢献するものでした。本展覧会
では堀内家同様医学の発展に貢献した米沢藩の医家について紹介し、江戸時代の医学と米沢藩の実態に迫りたいと思います。
展覧会チラシ表面(PDF) (クリックすると大きくなります。) |
展覧会チラシ裏面(PDF) (クリックすると大きくなります。) |
【関連事業】
◆講演会(前期)(終了)
9月19日(土)14:00~16:00
「シーボルトと伊東昇迪」
講師:織田 毅氏(シーボルト記念館館長)
参加無料、申込不要、定員120名
◆講演会(後期)(終了)
11月7日(土)14:00~16:00
「好生堂と米沢藩の医学教育」
講師:海原 亮氏(住友史料館主任研究員)
参加無料、申込不要、定員120名
◆ギャラリートーク
■10月10日(土)14:00~ 「上杉鷹山の医学奨励」 角屋由美子(米沢市上杉博物館学芸員)(終了)
■10月17日(土)14:00~ 「堀内素堂『幼幼精義』の出版」 北村正敏氏(米沢市立病院副院長)(終了)
■10月24日(土)14:00~ 「天然痘との闘い」 渡辺理絵氏(山形大学准教授)(終了)
■11月14日(土)14:00~ 「米沢藩、医学の興隆」 角屋由美子(米沢市上杉博物館学芸員)(終了)
【主な展示資料】
山形県指定文化財 紙本著色人体解剖図巻(部分)/山形市郷土館蔵
10月23日 杉田玄白宛堀内忠意書状・12月1日 堀内忠意宛杉田玄白書状(部分)/米沢市上杉博物館蔵
伊東昇迪 眼科手術道具/シーボルト記念館蔵 |
矢尾板家伝来 薬箱/矢尾板操氏蔵 |
・幼幼精義/市立米沢図書館蔵
・HUFELAND「BLATTERN」/米沢市上杉博物館蔵
・国宝 上杉家文書 秘伝集/米沢市上杉博物館蔵
・6月10日 大槻玄沢宛堀内林哲書状/米沢市上杉博物館蔵
・6月25日 堀内林哲宛大槻玄沢書状/米沢市上杉博物館蔵
・幼幼精義/米沢女子短期大学蔵
・有壁道察宛上杉定勝書状/米沢市上杉博物館蔵
・片山弦斎讃「神農図」/江口 央氏蔵
・解体新書/山形市郷土館蔵
・蘭学事始/山形市郷土館蔵 他
料 金
種 別
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特別展
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一般
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620円
(490円) |
高校・大学生
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400円
(320円) |
小・中学生
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250円
(200円) |
( )内は20名以上の団体料金です。
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※本展覧会は常設展・企画展一体型での展示です。 |
【おしらせ】 |
<米沢藩医堀内家文書 解題篇・図版篇>
2015年3月、堀内家文書314点を全点活字化し、200点以上の図版を掲載した資料集が刊行されました。
詳細は こちら。