米沢藩医 堀内家文書 図版編・解題編
2015年3月、米沢市上杉博物館では、米沢市医師会とともに、米沢藩医堀内家に伝来した古文書の資料集を刊行しました。こちらから目次(解題篇、図版篇)をご覧いただけます(PDF)。
堀内家歴代のなかでも、堀内素堂は日本で初めて西洋の小児医学書を翻訳、『幼々精義』として刊行したことで有名です。堀内家に伝来した文書は江戸時代の中頃から明治時代初期まで計314点。その全文を活字化し、別冊で約200点のカラー写真を掲載しました。解説付きで、直江兼続の医療知識、上杉鷹山時代の医師育成策など、米沢の医学史を知ることができます。
古文書に登場する人物は、杉田玄白、大槻玄沢、坪井信道といった全国レベルの名医、全国各地の藩医、山形県内や米沢藩内の町・村の医者など200名以上。治療法の情報、詩文や贈答品から、堀内家をめぐる多彩な交流がうかがえます。
本書は当館をはじめ、山形県内の図書館、洋学史・医学史に関する全国の博物館や大学などでご覧いただけます(非売品)。
なお、古文書の原本は特別展「米沢藩 医家の系譜~堀内家文書を中心に~」(会期 2015年9月19日~11月23日)にて展示(一部)します。
<規格>
・A4/ 解題篇 モノクロ208ページ 図版篇 カラー200ページ
・発行/2015年3月27日
・編集・発行/一般社団法人米沢市医師会・米沢市上杉博物館
図版篇は4段組で精細なカラー画像を掲載