古くから貴族のあこがれの色であった紅(くれない)は、紅花による染色です。自然の草木を染料として使う草木染めのうちでも,花を使用する珍しい染めです。山形県では、現在の最上川流域で室町時代末期に栽培が始まり、江戸時代には染料となる良質な「紅餅」に加工されて主に最上川を下って酒田から船で京へ運ばれました。「最上紅花」と呼ばれ、全国の生産量の約60%を占める勢いであったといわれます。
明治時代に入り、海外からの輸入や、化学染料の普及により、京都を中心に行われていた紅花染の技法が風前の灯となり、最上紅花の栽培も急速に減退しました。昭和20年代には、米沢市内の中学校理科教師であった鈴木孝男氏が、植物としての紅花の魅力とその色素に魅せられて、栽培と染色に取り組み、その色素や染色の仕組みを明らかにしました。
紅花 紅縮緬絞り刺繍花模様小袖(河北町紅花資料館)【前期】

浅黄色麻地菊水模様裏紅染女児着物【後期】 双紬織着物 寒染「残照」【前期】
(原始布・古代織参考館) 山岸幸一(赤崩草木染研究所)

紅染「米沢の彩」【通期】 紅餅
(よねざわ紅花プロジェクト×株式会社新田)

「初雪夕景色」宇田川国貞 (個人蔵)【通期】 「浮世美人十二箇月」渓斎英泉(個人蔵)【通期】
《鈴木紅花研究所―鈴木孝男氏の紅花の研究と成果》
米沢市内中学理科教師であった鈴木氏の64年にわたる紅花研究の成果の一部を紹介します。


関連事業
■ギャラリートーク
担当学芸員による展示解説。
日 時:7月5日(土)14:00~
※申込不要、要展覧会チケット
■ゲストギャラリートーク
特別ゲストによる出品作品の解説。
日 時:7月13日(日)14:00~
講 師:山村 幸夫氏(原始布・古代織参考館・出羽の織座米沢民藝館 館長)
※申込不要、要展覧会チケット
■アウトリーチ「赤崩草木染研究所見学」
日 時:7月26日(土)10:00~12:00
場 所:赤崩草木染研究所 *現地集合
対 象:高校生以上 15名
参加費:500円
※申込受付 6/25(水) 9:00~
■募集制ワークショップ「ナイトツアー 藍と紅花のひみつ」
日 時:7月11日(金)19:00~20:30
対 象:どなたでも(中学生以下は保護者同伴)20名
参加費:500円
※申込受付 6/11(水)9:00~
■募集制ワークショップ「紅花のふしぎ~ハンカチを染めよう~」
日 時:8月2日(土)13:30~16:00
師:新田克比古氏・新田翠氏
対 象:小学生以上 15名
参加費:500円
※申込受付 7/2(水)9:00~
■募集制ワークショップ「藍の生葉でスト―ルを染めよう」
日 時:8月23日(土)13:30~16:00
対 象:小学生以上 15名
参加費:500円
※申込受付7/23(水)9:00~
★連携事業
「最上川源流よねざわ紅花プロジェクト」
7月1日(水)~7月31日(木)までの期間で様々な催し物を開催予定です。
詳細は こちら。
料 金
種 別
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企画展
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常設展・企画展
セット券
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一般
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590円
(470円)
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800円
(640円)
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高校・大学生
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390円
(310円)
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500円
(400円)
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小・中学生
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240円
(190円)
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300円
(240円)
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( )内は20名以上の団体料金です。
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当館についての情報は、下記サイトからもご覧になれます。
アイエム「インターネットミュージアム」:米沢市上杉博物館
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伝国の杜・ナセBA連携企画 青少年・こどもの「まなび」応援
図書館利用者カード割引
市立米沢図書館の利用者カードを米沢市上杉博物館で提示すると、
常設展・企画展とも入館料が割引になります(小学生~大学生対象。団体割引適用)。
市立米沢図書館のホームページは こちら をご覧ください。
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