上杉の歴史と舞台芸術を合せ持つ
博物館・文化施設
伝国の杜 Denkoku-no-Mori

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Yonezawa City Uesugi Museum

  上杉文書の概要と史料調査について

 ここでは、当館所蔵の「上杉文書」調査事業について、TwitterFacebookも活用しながら、調査の様子や進捗、その成果を発信していきます。
(SNSでは#上杉文書調査 で、随時情報を発信しています)


上杉文書298 御内書集



上杉文書302
江戸幕府老中奉書集

いずれも製本されており
解体を行う。



解体作業の様子



1 上杉文書の概要

 1954年(昭和29)に上杉家から米沢市に寄贈された史料群で、江戸時代の米沢藩の藩政史料が大部分を占めます。主に米沢藩御記録所で作成された記録と、一部に中世史料や林泉文庫(伊佐早謙所蔵本)から編入された史料を含みます。
 以前は市立米沢図書館に所蔵されていましたが、1999年(平成11)に米沢市立上杉博物館に移管され、現在は米沢市上杉博物館の所蔵です。

2 調査の目的と期間

 旧米沢藩主上杉家に伝来した古文書のうち、「上杉家文書」は、南北朝・室町時代の文書を中心に、近代にいたる2,000点余については目録が刊行され、2001年(平成13)に国宝に指定されています(国宝「上杉家文書」についてはこちら)。
 「上杉文書」は、同じく上杉家に伝来した史料群であり、その価値は高く評価され、以前から研究に供されてきました。しかし、詳細な目録は作成、公開されていないため、全点を把握し、歴史的価値を明らかにする必要がありました。
 そのため、2021年(令和3)から文化庁の「地域活性化のための特色ある文化財調査・活用事業」の補助を受け、5カ年の計画で史料調査を実施します。
 詳細目録化と課題の整理を行い、史料の適切な保存を図るとともに、調査報告を含めた目録を刊行し、史料を活用した調査研究、展示、「文化財総合データベース」での公開へとつなげていきます。

3 上杉文書の現状と調査

 概数は5,062点ですが、今後詳細に分類・目録化すると1万点前後と考えられます。1969年(昭和44)、マイクロフィルム化された際に、概要目録が刊行されています。
 しかし詳細目録はなく、マイクロフィルム未収録の資料もあるため、全容は分かっていません。また、原本と写本、編纂物が混在し、巻子化された中世文書、製本された老中奉書・戊辰史料など今後の修理等が必要な史料が多数あり、活用が困難な状態です。
 今回の調査では、史料1点ごとに表題、内容、年代、法量、発給関係などを採録し、その伝来や特徴を明らかにしていきます。あわせて、巻子や製本された資料も現状を記録しながら詳細目録を作成し、修理等の方向性を検討していきます。

4 調査体制

 事務局は米沢市教育委員会文化課とし、米沢市上杉博物館を中心に近隣の大学・研究者等と連携して上杉文書調査委員会を立ち上げ、調査を実施しています。

事業主体:米沢市
事務局 :米沢市教育委員会文化課、米沢市上杉博物館
上杉文書調査委員会(敬称略)
 小林文雄(米沢女子短期大学・近世史)
 布施賢治(米沢女子短期大学・近代史)
 杉山恵助(東北芸術工科大学・保存科学)
 阿部浩一(福島大学・中世史)
 菅野正道(元仙台市史編さん室長・中世史)


 令和3年度 第1回 上杉文書調査委員会