Yonezawa City Uesugi Museum
(最終更新日 2022.3.19)
2022年度 米沢市上杉博物館展覧会スケジュール【予定】
2022年度の展覧会スケジュールをお知らせいたします。新型コロナウィルス感染症感染拡大状況などによっては、変更になる場合がありますので、何卒ご了承下さい。最新情報は随時当ホームページでお知らせしてまいります。
なお、感染防止対策のため、
ご来館予定の方はこちらをご確認ください。通常とは異なるお願い
(マスク着用、手指の消毒など)をしておりますのでご理解の上、ご協力をお願いいたします。
上杉博物館では展示の4本柱をベースに展覧会を開催しています。
■米沢ゆかりの上杉に関連する展示
■教育普及的な展示/体験型展示や、地元ではなかなかみることのできない内容の展示
■市民の財産としての博物館資料を公開する展示
■調査・研究の成果を展示
◆上杉文華館 来館者から多くのニーズがある国宝上杉本洛中洛外図屏風(複製)を常設しています。
前期 |
| 戦国時代は、個々の戦国大名が一つの地域国家として領国を自立的に支配した時代だった。一方で、戦国大名は将軍や天皇と関わりを築くために自ら積極的に働きかけ、自身の領国支配や他領域進出に活かそうとした。これは、越後国の戦国大名上杉謙信やその父長尾為景も同様だった。しかし、応仁の乱以降の京都は、抗争が後を絶たず、将軍や公家が離京するなど、激動のさなかにあった。この混沌とした情勢のなか、将軍や天皇は「静謐」(世情の安定)を図るため、有力な戦国大名に接近した。これには謙信以前から、父の為景や兄の晴景の関与が確認できる。またその際、交渉の窓口として、両者の間を取り持った使者たちの活躍があった。 上杉家ゆかりの文化財には、将軍や天皇からの贈答品が現存するほか、国宝「上杉家文書」の中に京都との外交交渉や文化的交流を示す史料が数多く残されている。長尾・上杉家の京都外交が政治的関係の構築のみならず、文化的素養を育む機会にもなったことは注目される。 本展では、複雑化する戦国時代の京都情勢に、長尾・上杉家がどのように向き合い、外交に取り組んできたのかを紹介する。 |
6月25日(土)~7月31日(日) |
| ウィリアム・モリス(1834-96)は、産業革命により衰退した職人の手仕事と、ものづくりが生活と豊かに結び付いていた中世社会を理想とし、デザインや詩作をはじめ、環境や古建築の保護まで多彩な活動を行った。モリスが先導し、その思想に共鳴するデザイナーや建築家たちが19世紀後半のイギリスで生み出したひとつの潮流は「アーツ・アンド・クラフツ運動」と呼ばれ、彼らが目指した手仕事の復興や生活と芸術の統合は今日でも大きな影響を及ぼしている。 本展覧会では、ウィリアム・モリスをはじめ、「アーツ・アンド・クラフツ運動」を牽引したウォルター・クレイン、ウィリアム・ド・モーガンなどのイギリスのデザイナーを中心に壁紙、テキスタイル、家具、金工、宝飾品、書籍等の作品を紹介し、さらにはイギリス国外にまで派生したその運動の多様性を展観する。 |
前期 |
| 日本古来の貴重な文化財には、通常、見ることのできない作品がたくさんある。大切なオリジナル作品を保存することと、その美しさをできるだけ多くの人に見てもらうことの両方をかなえるため、2007年「綴プロジェクト」が始まった。最新のデジタル技術と伝統工芸の技を駆使した高精細複製品は、より多くの人に日本美術と接する機会を提供し、新たな日本文化の再認識へと繋がっている。 当館所蔵の国宝上杉本洛中洛外図屏風は、綴第一期作品として選定され、2008年の複製寄贈を受けて以来13年間、小中学校への出前授業などで活用し、2500人余りのこどもたちがその魅力や価値を実感している。 本展では、綴プロジェクトで制作された高精細複製品から24点を選りすぐり展示する。近世の錚々たる絵師たちの競演の中から、日本人の感性を表出させた日本画の魅力を再発見するとともに、複製品にしかできない役割についても紹介する。 |
前期 |
| 上杉家に伝来した1,500点以上の古写真を整理、調査し、その成果を展示する。古いものでは、幕末期の武士や明治初期の元勲の肖像、上杉茂憲による明治5年の英国留学と明治14年からの沖縄県令関係が残されている。歴代当主とその家族、親類の肖像写真からは、伯爵上杉家の活動と人脈の広がりを知ることができる。あわせて上杉家伝来の宝物類、明治期から昭和初期の米沢の人と建物、文化財、上杉家が訪れた全国の名所の古写真を展示し、上杉家が地域で果たした役割を紹介する。 | 12月3日(土)~1月15日(日) 料金:一般210円 高大生110円 小中生50円 |
上杉文書は郷土史家・伊佐早謙の旧蔵資料を含む中世から近代までの多彩な歴史資料からなり、マイクロフィルム化され広く活用されてきた。一方で、目録が粗い箇所やマイクロ未収録の資料もあり、上杉文書の全体像が把握できていない現状がある。上杉文書の歴史的価値を把握するために、令和3年度から文化庁の「地域活性化のための特色ある文化財調査・活用事業」の補助を受け、5ヵ年の計画で史料調査を実施している(上杉文書調査についてはこちら)。今回はその成果の一端を紹介し、上杉文書について知る機会としたい。 |
2月11日(土)~3月21日(火・祝) |
女性を主題としたさまざまな作品には、美術史上の伝統的な主題に則ったものから、その時代の社会を反映した女性観、ファッションなど様々な要素がちりばめられている。 日本美術における一様式としての美人画に始まり、大正期以降の、個性や自我を持った女性像への表現の変化、また、作家が表現した妻・娘などの身近な女性像から、理想と現実というような内面的な仮託、さらには女性像を通した普遍的な美への昇華まで、多様な表現が追及されてきた。本展覧会では、当館の美術資料の中から、女性像をテーマに、そこに内包された意味や、反映された社会の動き、そして作家の心情などを交えて幅広く紹介する。 第二部として、館蔵の美術資料の中から、新収蔵品、未公開資料を中心に、「curator’s choice」としてセレクトした作品を展示し、多彩な美術資料公開の機会とする。 |
※展覧会名は変更となる場合がありますのでご了承ください。
令和4年度 国宝「上杉本洛中洛外図屏風」原本展示 ※終了しました。
春:4月16日(土)~5月15日(日) 企画展示室
秋:10月22日(土)~11月20日(日) 常設展示室上杉文華館
※令和4年度に、当館におきまして国宝「上杉本洛中洛外図屏風」の原本を展示するのは上記期間のみです。それ以外の期間は複製を展示いたします。